ベンゲル監督、マンCの「クラブネットワーク」に苦言
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【8月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は3日、マンチェスター・シティ(Manchester City)が姉妹クラブのニューヨーク・シティFC(New York City FC、NYCFC)から元チェルシー(Chelsea)のフランク・ランパード(Frank Lampard)をレンタル移籍で獲得したことについて、疑問を投げかけた。
ランパードの移籍に加え、NYCFCはダビド・ビジャ(David Villa)をオーストラリアAリーグのメルボルン・シティ(Melbourne City)にローン移籍させた。この3クラブはマンチェスター・シティのオーナー会社のであるシティ・フットボール・グループ(City Football Group、CFG)が所有している。
10日にFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2014)でマンチェスター・シティとの対戦を控えるアーセナルの指揮官は、そのパートナーシップが昨季リーグ王者のマンチェスター・シティに不公平なアドバンテージを与える可能性があると示唆した。
ランパードの移籍に関して質問を受けたベンゲル監督は、「驚いた。この『シティ』と称するクラブたちは、主たるクラブのマンチェスター・シティに選手を供給するようだ。彼らは世界で5つのクラブを買いたがっていると耳にした」と返した。
「規則についてしっかりとは把握していない。彼らは米国で来季プレーするために、フランチャイズ(NYCFC)を1億ドル(約102億円)で買った。これが(欧州サッカー連盟(Union of European Football Associations、UEFA)の)ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を回避するための方策なのか、私には分からない」
アーセナルは、自前のクラブネットワークを作り上げることを求めるかと問われたベンゲル監督はこう返した。
「手にした金をクラブ経営のために充てることは喜んでする。他のクラブを買うほどの余裕はない」
(c)AFP