【8月4日 AFP】(一部更新)中国南西部・雲南(Yunnan)省で3日に発生した地震による死者は、4日夜までに少なくとも398人に上っている。また1801人が負傷し、現場では現在も懸命な救助活動が行われている。

 中国国営新華社(Xinhua)通信によると、地震により家屋8万棟近くが倒壊、12万4000棟が損傷した。被災地には兵士や警察官、消防隊員を含む1万8000人以上の救助隊が派遣されている。

 震源地は同省昭通(Zhaotong)市魯甸(Ludian)県の龍頭山(Longtoushan)。周辺では住民らが、木の幹や板などで作った担架で毛布や古着に包まれた遺体を運んでいる。また震源地から約20キロ離れた地点では「ずぶ濡れになった生存者らが、泥だらけの道ばたに座り、食糧と衣料品の到着を待っている。一部の人は半裸のまま雨の中で震えている」と新華社は伝えた。道路はすべて遮断されており、現場から動くことができないという。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、3日午後4時半(日本時間同日午後5時半)ごろ発生した地震の規模はマグニチュード(M)6.1、震源の深さは比較的浅い10キロだった。一方、中国国営メディアは中国地震ネットワークセンター(China Earthquake Networks CenterCENC)の測定値として、地震の規模をM6.5と伝えている。(c)AFP