【7月31日 AFP】イスラエルは31日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に進攻した部隊を増強するため、予備役兵1万6000人を追加動員した。これにより招集された予備役兵数は8万6000人となった。

 イスラエル軍の攻撃が始まって以来、ガザ地区ではこれまでに1360人以上が死亡しており、増え続ける犠牲者に国際社会は懸念を募らせている。だが追加動員の直前、米政府は弾薬の備蓄量が減少していたイスラエルに対し、イスラエル領内に備蓄している米軍の緊急用弾薬を供与することで合意したと発表した。

 米国は、ガザ地区の国連(UN)が運営する学校で16人が死亡、多数が負傷したイスラエル軍によるとされる砲撃に対し、国連と共に強い非難を表明したばかりだった。

 国際社会はこれ以上の流血を防ぐべく停戦を求める声を強めているが、イスラエルは30日朝、同軍が17日にガザ地区への地上侵攻を開始してから初めて安全保障担当の閣僚会議を開き、ガザ地区での軍事行動継続を決めた。(c)AFP/Sakher ABU EL OUN