リビアのイスラム勢力、ベンガジの主要軍基地を占拠
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【7月31日 AFP】リビア東部ベンガジ(Benghazi)にある政府軍特殊部隊の本部が、イスラム武装勢力によって占拠された。数日間におよんだ戦闘では、少なくとも35人の兵士が死亡。リビアはさらに深刻な無法状態へと陥った。
イスラム武装勢力の連合体は30日午前の声明でベンガジの主要軍事基地の占拠を発表。政府軍関係者もこれを確認した。
米政府によりテロ組織と指定されている「アンサール・アルシャリーア(Ansar al-Sharia)」がフェイスブック(Facebook)に投稿した写真には、基地から奪った数十丁におよぶ銃器と弾薬箱が写っている。
リビアの赤新月社(Red Crescent)の広報担当はAFPの取材に対し、現在までに35人の遺体を収容できたが、今後さらに多くの遺体が見つかるだろうと語った。ベンガジ市の医療当局者によると、同市内では26日以降の戦闘でさらに60人が死亡している。
今回の基地襲撃でリビア軍は、強力な民兵組織に対し続ける戦闘でこれまでで最悪となる犠牲を被った。基地に本部を置いていた特殊部隊は、リビア正規軍のなかでも元軍将校のハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏を支持しているが、自分たちを同氏の指揮下には置いてはいない。ハフタル氏は5月中旬にベンガジのイスラム武装勢力を標的とした作戦を開始している。(c)AFP/Imed LAMLOUM