暴行容疑のモイーズ氏、逮捕には至らず
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【7月31日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の元指揮官で、5月に英国内のバーで乱闘騒ぎを起こしていたデビッド・モイーズ(David Moyes)氏が、逮捕を免れることになった。30日、英警察が発表した。
ランカシャー(Lancashire)警察の広報担当者は、「この件についてのあらゆる状況を慎重に検討した結果、誰に対しても、これ以上の法的措置は取らないことが決まった」と発表した。
4月にユナイテッドの監督を解任されたモイーズ氏は、5月21日にイングランド北西部の街クリスロー(Clitheroe)のワインバーで、23歳の建設作業員、ジョシュ・ジルブランド(Josh Gillibrand)さんに暴行を加えたとして捜査を受けていた。
51歳のモイーズ氏はその後、警察の事情聴取を受けている。警察は当時、何が起きたのかについては「矛盾する証言が数多くある」と語っていた。
警察の広報担当者は「徹底的な捜査を行い、この件に関与した、もしくは現場を目撃した人物をすべて特定して証言を取った」と話した。
「すべての証言は任意で得られたもので、誰かを逮捕する必要性はない。証言を検討した結果、逮捕しないことが最も適切な措置であると判断した」
モイーズ氏は約1年前、名将アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の後任としてユナイテッドの指揮官となったが、悲惨な就任1シーズン目を過ごし、わずか10か月でその座を追われた。(c)AFP