広島への原爆投下機「エノラ・ゲイ」、存命最後の1人が死去
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【7月30日 AFP】第2次世界大戦(World War II)末期、米軍のB-29爆撃機「エノラ・ゲイ(Enola Gay)」が広島に原子爆弾(原爆)を投下した際の搭乗員の中で、存命する最後の1人だったセオドア・バン・カーク(Theodore Van Kirk)氏が、米ジョージア(Georgia)州で死去した。93歳。
米NBCテレビによると、「オランダ人(Dutch)」の通称で知られたカーク氏は28日、ジョージア州ストーンマウンテン(Stone Mountain)にある高齢者居住区パーク・スプリングス(Park Springs)で老衰のため死去した。
広島に原爆が投下された当時、カーク氏は24歳でB-29爆撃機の航法士だった。カーク氏が搭乗したエノラ・ゲイは、1945年8月6日午前8時15分に広島に原子爆弾「リトルボーイ(Little Boy)」を投下した。
人類史上、戦闘で原爆が使用されたのは広島が初めてだった。2度目は3日後の8月9日、長崎への投下。(c)AFP