エボラ治療施設を率いた医師、自らも感染して死亡 シエラレオネ
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【7月30日 AFP】エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカのシエラレオネで29日午後、同国のエボラ出血熱専門治療センターの医師でこの病気にかかって入院していたオマル・カーン(Omar Khan)氏が死亡した。保健当局のブリマ・カーボ(Brima Kargbo)氏が同日、明らかにした。
カーン医師は先週、エボラウイルスに感染していると確認され、国際医療支援団体「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」が運営する医療施設に入院していた。
カーン医師は同国の首都フリータウン(Freetown)から約320キロ東のケネマ(Kenema)にあるエボラ治療センターを率いていた。同センターではこれまでにも、看護師3人がこの病気で死亡している。ミアタ・カーボ(Miatta Kargbo)保健相は、カーン医師は人々の命を救うために多大な犠牲を払った「国家の英雄」だと称賛していた。
シエラレオネ保健省が29日に発表した最新の統計によると、同国でエボラウイルスへの感染が確認された人はこれまでに489人、死亡した人は159人となっている。(c)AFP