車にしがみつきコアラ、高速ドライブから生還
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【7月28日 AFP】交通量の多いオーストラリアの高速道路で1匹のコアラが、車の下にしがみついたまま88キロを生き延びた。
4歳の雄のコアラは豪クイーンズランド(Queensland)州メアリボロ(Maryborough)近郊で25日、車と接触した。オーストラリア動物園(Australia Zoo)の野生動物病院によると、コアラは速度を上げる車の下側にしがみついていた。高速道路での最高速度の制限は110キロ。
車に乗っていた家族は、まさか1匹の有袋類も一緒に乗っていたとは想像もせず、気が付いたのは高速道路を降りて同州のギンピー(Gympie)で停車した時。動物園の病院に助けを求めた。
爪1枚をはいだだけで驚異的なドライブを生き延び命拾いしたコアラは「ティンバーウルフ」と名付けられ、爪の治療を受けて痛み止めをもらい、ブリスベン(Brisbane)北部の同動物園で再び木にしがみついているという。一方、獣医たちは、コアラを自然に返すために「乗車」した場所を特定しようとしている。
コアラが治療を受けたオーストラリア動物園は、豪人気テレビ番組「クロコダイルハンター(Crocodile Hunter)」の司会で知られたタレントで環境保護活動かの故スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)氏が創設した動物園で、毎月平均70匹のコアラを治療しており、その7割が自動車事故かペットの動物に攻撃された被害だという。(c)AFP