ナイジェリアで連続爆発、死者42人 野党指導者ら狙う
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【7月24日 AFP】ナイジェリア北部カドゥナ(Kaduna)で23日、元国家元首の野党指導者とイスラム教指導者を狙ったイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の犯行とみられる2件の爆弾攻撃があり、少なくとも42人が死亡した。当局が発表した。
地元警察によると、最初の爆発は自爆攻撃で、ボコ・ハラムを公然と批判しているイスラム教指導者ダヒル・バウチ(Dahiru Bauchi)師の車列が標的となり、少なくとも25人が死亡。バウチ師は無傷で現場から脱出した。
2件目の攻撃はその約2時間後、1件目の現場からわずか2~3キロ離れたカウォ(Kawo)地区で発生し、17人が死亡した。標的とされたのは、野党・全革新会議(All Progressives Congress、APC)の党首で、1983~85年に独裁者として軍事政権を率いたムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)元最高軍事評議会議長だったが、こちらも無傷で難を逃れた。
2011年の大統領選挙でグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)現大統領に破れたブハリ氏は、来年の大統領選への出馬を表明している。ボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者はブハリ氏について、民主主義のルールを受け入れイスラム教を裏切ったと批判している。(c)AFP