【7月23日 AFP】(一部更新)マレーシア航空(Malaysia AirlinesMH17便の墜落現場に近いウクライナ東部の親ロシア派支配地域で23日に撃墜された軍の戦闘機2機について、ウクライナ国家安全保障国防会議(National Security and Defence Council)は声明で、ロシア領内から発射されたミサイルによって撃墜されたと発表した。

 声明によると、政府軍の地上部隊を援護していたスホイ25(Su-25)戦闘機2機は、MH17便墜落現場から南東に約45キロの位置に墜落。攻撃を受けた際の飛行高度は5200メートルだったとされる。

 親露派はこれまで数回にわたり、高度2500メートル以上を飛行する標的を撃ち落とす能力を持った兵器は持ち合わせていないと主張してきたが、親露派が一方的に樹立を宣言した「ドネツク人民共和国」の報道官はAFPに対し、仲間の戦闘員らがこれら2機の撃墜に成功したと語っている。

 ウクライナ軍報道室はこれに先立ち、戦闘機2機は親露派の武装勢力によって撃墜されたと述べていた。操縦士らはパラシュートで脱出に成功したというが、その安否についての詳細は明らかにされていない。(c)AFP