【7月23日 AFP】元ビートルズ(The Beatles)の故ジョージ・ハリスン(George Harrison)さんをしのんで米ロサンゼルス(Los Angeles)の公園に植えられていた記念樹が、ビートル(甲虫)に食い荒らされて枯れてしまったことが分かった。

 ハリスンさんの死を悼み12年前に市内のグリフィス公園(Griffith Park)に植えられたクロマツは約4メートルの高さに成長していたが、市議会議員のトム・ラボンジ(Tom LaBonge)氏は22日、バーク・ビートル(キクイムシ)の被害で枯れてしまったと説明した。11月をめどに代わりの木を植える予定だという。

 カリフォルニア(California)州では、ここ数年で最悪の干ばつで、園内にはキクイムシが大量発生していた。

 ハリスンさんをしのぶ木は、ジェームズ・ディーン(James Dean)主演の1955年の米映画『理由なき反抗(Rebel Without A Cause)』で有名なナイフでの決闘シーンの舞台となった同公園内の天文台近くに植えられていた。

 クロマツの根元には「アーティスト、ミュージシャン、ガーデニング愛好家として世界に感動をもたらした偉大な人道活動家をしのんで」との碑が添えられている。

 ミュージシャンでギタリストながらガーデニング好きでもあったハリスンさんは、2001年にがんでロサンゼルスで死去した。

 今年はビートルズの米国初上陸から50周年にあたる。(c)AFP