【7月23日 AFP】英国の国会議員が22日、イングランド・プレミアリーグに多数の外国籍選手が参戦していることに抗議するため、ファンに試合観戦のボイコットを呼びかけた。

 デービット・キャメロン(David Cameron)首相率いる保守党(Conservative Party)に所属するデビッド・エイムス(David Amess)議員は、外国籍選手の存在が、イングランド代表が再度W杯で優勝することを不可能にしていると主張した。

 エイムス氏はプレミアリーグを「まったくもってひどい」と評し、8月16日の新シーズン開幕を控える同リーグのボイコットを呼びかけた。

 一方でエイムス氏はファンに対し、プレミアリーグの下部リーグに当たる3つのディビジョンから成るフットボールリーグの試合への観戦を勧めている。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝でドイツがアルゼンチンを下した9日後に行われた英下院での議論の中でエイムス氏は、「(W杯の)決勝では両国ともに応援はできなかった。しかしながら、私が非常に懸念しているのはイングランド代表チームのパフォーマンスである。彼らはわれわれをひどく落胆させた」とコメントした。

 エイムス氏は続けて、イングランド代表のブラジルW杯でのグループリーグ敗退のパフォーマンスと、1966年の母国大会決勝でイングランドが延長の末に4-2で西ドイツを下し、唯一の優勝を飾ったW杯を対比した。

「1966年は、私のひいきのチームであるウェストハム(West Ham)がボビー・ムーア(Geoff Hurst)、ジェフ・ハースト(Geoff Hurst)、そしてマーティン・ピータース(Martin Peters)を輩出し、彼らがチームを引っ張り4得点を決めました」

「彼らは全員このクラブ出身です」

「現在のプレミアリーグはまったくもってひどい。サッカー選手たちは多額の給与をもらうも、働きぶりは悪い」

「みなさんには今後のプレミアリーグをボイコットするよう助言する。他のリーグではありません、他のサッカークラブは素晴らしい。海外の選手たちを在籍させ続ければ、W杯では二度と勝てないでしょう」

(c)AFP