【7月23日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は22日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に、米政府が発動したイスラエル便の運航禁止措置は純粋に安全上の懸念によるものだと説明した。

 米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)は同日、イスラエル・テルアビブ(Tel Aviv)のベングリオン国際空港(Ben Gurion International Airport)付近にガザ地区から発射されたロケット弾が着弾したことを受け、米航空各社に同空港での発着を少なくとも24時間禁止するよう通達していた。また欧州の大手航空各社も、安全上の懸念を理由に同空港での発着を少なくとも24時間見合わせると発表していた。

 米国務省のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官によると、イスラエルが軍事作戦を続けるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での停戦を仲介するためエジプトの首都カイロ(Cairo)入りしているケリー長官は電話でネタニヤフ首相に対し、米当局は1日以内にこの禁止措置を見直す予定だと言明した。

 これに先立ち米国務省のマリー・ハーフ(Marie Harf)副報道官は米ワシントン(Washington D.C.)で、発着禁止措置はイスラエルに停戦を受け入れるよう圧力をかけるための方策だとの見方を否定していた。(c)AFP