【7月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は21日、連邦政府の契約業者を対象とした職場での性自認や性的指向に基づく差別の禁止など、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)保護強化を定めた大統領令に署名した。

 LGBTコミュニティのメンバーや支援者たちは何年もの間、差別禁止対象の拡大を目的とした法的措置を求めてきた。だが議会での立法の動きがないことから、オバマ大統領はLGBT差別に終止符を打つべく大統領令署名に踏み切った。

 連邦政府自体は既に人種、出身、性別、宗教、年齢、性的指向に起因する差別を禁じているが、今回の大統領令により、連邦政府と契約する企業も性的指向に基づいた差別を禁じられることになる。該当企業の雇用者数は数百万人におよぶ。

 大統領令の対象については、宗教団体の除外を求める声が宗教指導者らから上がっていたが、オバマ氏はこうした例外措置を認めず、一部活動家からは安堵(あんど)の声が漏れている。(c)AFP