2兆4000億円の賠償認める、喫煙被害訴訟で米陪審団
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【7月20日 AFP】夫が肺がんで死亡したのは長年の喫煙が原因だとして妻が提訴した裁判で、米フロリダ(Florida)州エスカンビア郡(Escambia County)の裁判所の陪審団は18日、米大手たばこ会社RJレイノルズ・タバコ(R.J. Reynolds Tobacco)に約236億ドル(約2兆4000億円)の懲罰的賠償を支払うようを命じる評決を出した。
1人の原告に対する賠償金額としては同州史上有数の規模。訴訟は故マイケル・ジョンソン(Michael Johnson Sr)さんの妻、シンシア・ロビンソン(Cynthia Robinson)さんが起こし、4週間にわたって審理が行われた。原告側弁護士は、喫煙が健康を害する危険性についてRJレイノルズが消費者への情報提供を怠ったことが、マイケルさんの肺がんの原因になったと主張した。
15時間にわたって評議した陪審団は、1600万ドル(約16億2000万円)余りの損害賠償も認めた。RJレイノルズのJ・ジェフリー・ラボーン(J. Jeffery Raborn)副社長兼法務顧問補佐は、賠償金額が「合理的かつ公正な範囲をはるかに超えている」として異議を申し立てる姿勢を示した。(c)AFP