【7月18日 AFP】「万が一消息を絶ったときのために、飛行機の外見はこんなふう」──ウクライナ東部で17日に墜落したマレーシア航空(Malaysia AirlinesMH17便に乗っていたとみられるオランダ人男性が、搭乗直前の旅客機の写真を、このようなコメントとともに交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)に投稿していた。

 インド洋(Indian Ocean)で3月に消息を絶ったマレーシア航空MH370便をほのめかすこの冗談めいた投稿は、休暇をマレーシアのビーチで過ごすためにオランダ・アムステルダム(Amsterdam)からマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)に向かった同機に搭乗していたとみられるコール・パン(Cor Pan)さんのものだ。しかし投稿の数時間後、MH17便は、MH370便と同じく、乗客乗員298人と共にレーダー上から姿を消した。

 アムステルダム郊外フォーレンダム(Volendam)在住のパンさんが、実際に同機に搭乗していたかどうかはまだ確認されていない。しかし、フェイスブックに投稿された駐機中の同機の写真は搭乗ゲートから撮影したものと思われ、「スキポール空港(Schipol Airport)付近」とタグ付けされていた。

 フェイスブック上の友達たちのコメントも、パンさんが同機に乗っていたことを示唆するような内容だ。あるユーザーは「こんなことあり得ない!」と投稿した。フェイスブック上では17日夜、パンさんが投稿した写真が1万回以上シェアされた。

 パンさんの知人は、交際していたネールチェ・トール(Neeltje Tol)さんと一緒にいるパンさんの写真に死を連想させる白いバラを重ねた画像を投稿した。墜落機にトールさんが搭乗していたかどうかも定かでない。

 パンさんは以前のフェイスブックへの投稿で、トロピカルなビーチの写真とともに「もうあと数日で…」と書き込んでいた。(c)AFP