エイズ会議出席者100人搭乗か、ウクライナで墜落の旅客機
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【7月18日 AFP】(一部更新)ウクライナ東部で17日に墜落したマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の乗客のうち、約100人がオーストラリア・メルボルン(Melbourne)で開催される「第20回国際エイズ会議(International AIDS Conference)に出席予定の研究者などだったと、複数の豪メディアが18日、報じた。
豪紙のオーストラリアン(Australian)とシドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)によると、乗員乗客298人の3分の1以上がエイズの研究者や医療関係者、活動家らだった。オランダ・アムステルダム(Amsterdam)を出発したMH17便は、マレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)でメルボルン便に接続する予定だった。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)のミシェル・シディベ(Michel Sidibe)事務局長は、マイクロブログのツイッター(Twitter)に、「#MH17の墜落で悲劇的な死を迎えた乗客の皆様のご遺族に対し、お悔やみ申し上げます。乗客の多くは、#Melbourneで開催される#AIDS2014に向かう途中でした」と投稿。国際エイズ学会(International AIDS Society、IAS)も声明で、乗客に「われわれの同僚や友人」が特定数含まれていたことを明らかにしている。乗客には、エイズ研究の第一人者で、IAS会長を務めたこともあるユープ・ランゲ(Joep Lange)氏も含まれていたとみられる。
国際エイズ会議は2年ごとに開催されており、活動家らが草の根運動や資金問題について報告する話し合いの場でもある。今年は20日から開催される予定で、約1万2000人の出席者の中には、ビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領やロックシンガーで貧困撲滅活動家のボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)さんも含まれる。(c)AFP