W杯制覇のドイツ代表、祝勝の「ガウチョダンス」に頭悩ませる
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保守系の日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(Frankfurter Allgemeine Zeitung)は、「ブランデンブルク門での勝利の祝祭は大きなオウンゴールになった」と報じた。
「W杯決勝の対戦国への卑劣な風刺で、世界王者は偏見のない寛容な心というドイツのイメージを損った」
中道左派のターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)紙はこの行為を「無粋」とし、ブラジルのピッチ上で見せた礼儀正しさに影を投げかけたと伝えた。
一方で日刊紙ウェルト(Die Welt)は、ダンスは「輝かしい瞬間」ではなかったとしながらも、「誇張しすぎる必要もない」と報じた。
また、野党緑の党のユルゲン・トリッティン(Juergen Trittin)は「スポーツマンシップに反する」としながら、反発するのは過剰反応だとコメントしている。
この話題が大きくなる中、ドイツサッカー連盟(DFB)のボルフガング・ニールスバッハ(Wolfgang Niersbach)会長は声明を発表し、「間違った方向にとらえられたのであれば申し訳ない」とし、「この行為が侮辱するものではないことをもう一度明確にするため」にアルゼンチンサッカー協会(Argentine Football Association、AFA)のフリオ・グロンドーナ(Julio Grondona)会長宛ての書簡を記すとしている。
また、ニールスバッハ会長は、「アルゼンチンに対しては大きな敬意を払っている。地元の協会とも良好な関係を築いている。デュッセルドルフ(Dusseldorf)での対戦を楽しみにしている」とコメントした。
両国は9月3日に親善試合を控えている。(c)AFP/Deborah COLE