【7月15日 AFP】(一部更新、写真追加)アフガニスタン東部パクティカ(Paktika)州ウルグン(Urgun)の混雑した市場で15日、爆発物を積んだトラックによる自爆攻撃があり、少なくとも41人が死亡した。ここ数か月で同国最悪の死者数が出た攻撃となった。

 ウルグンでの自爆攻撃は、北大西洋条約機構(NATO)軍が5万人規模の部隊の撤退を決め、地元の治安部隊だけで旧支配勢力のタリバン(Taliban)に対応しなければならない中でアフガニスタンが直面する不安定な治安状況を浮き彫りにした。

 さらにアフガニスタンは現在、政治的にも混乱した状況にある。ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の後任を決める大統領選挙で、主要2候補が選挙の不正をめぐって対立し、前週末にかけて危機的状況をかろうじて回避したばかりだ。

 大統領府は声明で、子ども6人とモスク(イスラム礼拝所)の導師(イマーム)を含む41人が死亡し、67人が負傷したと発表。一方、パクティカ州知事は43人が死亡したとも述べており、死者数は増える恐れがある。(c)AFP