【7月15日 AFP】米競売大手サザビーズ(Sotheby's)と米インターネット競売大手イーベイ(eBay)は14日、ネット競売での業務提携を発表した。これにより、高尚な芸術品を扱ってきたサザビーズの競売が、一般大衆にも門戸を開くことになる。

 イーベイのウェブサイト上には間もなく、世界からの入札者がリアルタイムで美術品や骨董品を競り合うことができるページが登場する予定だ。サザビーズはこの仮想競売所での「主力テナント」となる。

 提携の手始めに、サザビーズのニューヨーク(New York)本店でのオークション中継をスタート。さらにテーマや時節に基づいたオークションや、サザビーズが世界に展開する競売所からの中継でも提携していくという。

 サザビーズによると、2013年の入札件数の17%がオンラインによるもので、インターネット経由の落札件数は前年比で36%増加。スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末を使ってサザビーズのネットオークションに参加する人々も増加している。今年サザビーズのウェブサイト「sothebys.com」を訪れた人のうち、25%が携帯端末機器からアクセスしていた。(c)AFP/Sophie ESTIENNE