マララさん、ナイジェリア大統領に拉致少女の親との面会求める
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【7月15日 AFP】イスラム武装勢力に頭部を撃たれながら生還したパキスタンの少女、マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(17)は14日、ナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)でグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領と面会し、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に拉致された少女たちの親と面会するよう求めた。
パキスタンで女性が教育を受ける権利を訴えていたマララさんは2012年、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」に頭部を銃撃されたが一命をとりとめ、女子教育の向上活動に取り組んでいる。
ナイジェリアでは今年4月14日、北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)でボコ・ハラムが女子生徒276人を学校から拉致する事件があった。事件発生から3か月が経過したが、依然として219人の行方が分かっていない。
マララさんはジョナサン大統領との面会に先立つ13日、拉致された少女たちの両親や脱出に成功した少女たちと面会した。
ジョナサン大統領との面会を終えたマララさんは記者会見で、拉致された女子生徒たちの親たちと会って、少女たちは必ず帰還できると勇気づけるよう大統領に求めたところ、大統領は一部の親に会うことに同意したと明かした。
マララさんは、親たちは絶望しきっており「大統領の支援を必要としている」と述べ、今月12日が自身の17歳の誕生日だったことから「私が今年の誕生日に願うことは、(拉致された)少女たちが家に戻って来ることです」語った。
ジョナサン大統領は女子生徒が拉致された事件での対応を、思いやりと迅速さの両方が欠けていると厳しく批判されている。救出活動の初動で出遅れたうえ、軍が事件発生の数日後に出した、少女たちは解放されたとの発表も後に撤回された。
大統領自身も事件があったチボク地区を5月に訪れると発表していながら、何の説明もなく直前に訪問を中止した。これまでのところ、同大統領が拉致少女の親と会ったと明らかにされたことはない。(c)AFP