パウエルとシンプソンの処分軽減、競技復帰へ
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【7月15日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)は14日、陸上男子のアサファ・パウエル(Asafa Powell)と女子のシェローン・シンプソン(Sherone Simpson)の出場停止処分を軽減する決定を行い、両選手はすぐにでも競技に復帰できることになる。
CASは、100メートルの元世界記録保持者のパウエルとシンプソンの訴えにより、出場停止期間を18か月から6か月に短縮し、すぐさま競技に復帰できる状態になったと発表した。
両選手からは禁止興奮剤オキシロフリン(oxilofrine)の陽性反応が出ており、これを受けたジャマイカ反ドーピング委員会(Jamaica Anti-Doping Commission、JADCO)の懲罰委員会が処分を言い渡していた。
パウエルとシンプソンは、反応は栄養補助食品の影響だとしており、処分への不服申し立てを行っていた。この一部が認められ、すでに1年以上競技から離れていた両選手に、出場資格が再び付与された。
CASのウェブサイト上には、「CASは、ジャマイカの陸上選手であるアサファ・パウエルとシェローン・シンプソンに命じられていた、2013年6月21日から18か月間の出場停止に対する不服申し立ての一部を認めた」とする声明が掲載された。
パウエルは、自身のツイッター(Twitter)で喜びを表現し、「スポーツ仲裁裁判所にお礼を言いたい。ようやく肩の荷が下りた。正義は勝った。じゃあ、走ろうか!」と投稿した。
31歳のパウエルは、スイス中部ルツェルン(Lucerne)の競技場で、15日にも復帰したいとしている。
シンプソンも、パウエルのウェブサイト上に声明を掲載した。
「ようやく私たちの疑いが晴れ、本当に安心しました。私たちは、サプリメントを摂取する前に、本当に大丈夫かどうかよく確認しました。わざとやったわけではないことが、CASに分かってもらえたのだと思います。本当に感謝しています」
(c)AFP