【7月14日 AFP】目を引く「グラフィティ(落書きアート)」によるスローガンを自社車両に描くことで知られる豪キャンプ用バンメーカーのウィケッド・キャンパーズ(Wicked Campers)が14日、同社の「女性蔑視」のスローガンに対して数万人の抗議署名が集まり、ソーシャルメディア上で激しい非難を浴びている。

 ウィケッド・キャンパーズは過去にも非難を浴びている。2008年には「クジラを救え、ジャップにもりを打ち込め」とのスローガンを自社バンの一台に落書きし、批判を受けたこともある。(ジャップは日本人に対する蔑称)

 今回非難を浴びたのは「全てのお姫様の中には、1回だけ試してみたいと考える、ふしだらな女がいる」とのメッセージ。

 シドニー(Sydney)在住のポーラ・オービーさんの11歳の娘が同市西部でこのメッセージが描かれたバンを見たことをきっかけに、オービーさんが11日、オンライン署名を立ち上げた。

 14日現在、オンライン署名には2万5000人以上の署名が集まっている。ウィケッド・キャンパーズからのコメントは発表されていない。

 同社はかつて「女性は銀行のようなものだ。一度引き出してしまえばあなたは興味を失う」とのスローガンについても苦情を申し立てられている。

 その際には、(グラフィティという)アートワークは広告には含まれないと主張し、さらに広告規制当局が女性蔑視との結論に達したことにも反論したが、何らかの「退屈」なメッセージに差し替える考えを表明していた。(c)AFP