【7月14日 AFP】フランスの料理は美食家らに高い評価を受けているかもしれないが、電子レンジで調理したり調理済みのパッケージ入り食品を提供したりするレストランがあまりに広まっているため、フランス当局が、一から料理をするシェフの証明として新たな「ホームメード」ラベルを導入する対策に乗り出した。

 13日の官報で発表された布告によると、フランスのレストランでは15日から「ホームメード」のロゴの掲示が認められる。シェフが一から全てを料理するレストランに掲げたり、特定のメニューの脇にロゴを付けたりすることができる。

 この動きは、フランス料理に対する高い評価が低水準のレストランにより損なわれているとの懸念に対応したもの。フランスでは、レストラン水準の料理として、湯で温めたレトルト食材や電子レンジで調理した料理を提供するレストランが増えている。

 布告の大半は、「ホームメード」ラベル認定を受けることのできる製品や調理方法についての詳細が記されている。例えば、レストラン到着時にすでに冷凍、冷蔵、カット、薫製、皮むきがされた食材についても「ホームメード」を名乗ることは認められるという。だがジャガイモは例外となる。

「冷凍チップスなどは対象外となる。つまり、ファストフード店で提供されているチップスなどはホームメード認定されない。調理済みで届けられるソースなども同様にホームメードとは認定されない」と、仏消費者問題担当相のキャロル・デルガ(Carole Delga)氏はAFPの取材に説明した。

 また、パンやパスタ、チーズ、ワインなどの一部の既製品については除外規定が設けられる。(c)AFP