【7月14日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が、AFPが13日に入手した映像の中で、先月25日に首都アブジャ(Abuja)と南西部ラゴス(Lagos)で相次いで起きた爆弾攻撃の犯行声明を出すと同時に、イラクとシリアの広範囲を制圧したイスラム教スンニ派(Sunni)の武装勢力「イスラム国(Islamic StateIS)」への支持を表明した。

 シェカウ容疑者はまた、4月14日にナイジェリア北東部チボク(Chibok)地区でボコ・ハラムが拉致した200人以上の女子生徒の解放を求めるソーシャルメディア上での活動「ブリング・バック・アワ・ガールズ(Bring Back Our Girls)」をやゆした。

 アブジャでの事件では、多くの人々が訪れるショッピングセンターでの爆発によって少なくとも22人が死亡した。その数時間後にラゴスの湾岸地区で起きた爆発について、当局は当初、調理用のガスが爆発した事故だと発表していた。だが、その後のAFPの調査により、高い威力を持つ爆発物による攻撃だったことが分かり、当局による隠蔽(いんぺい)が明らかになっていた。

 映像の中でシェカウ容疑者は「おまえたちはあれが火の事故だったと言った。だが、人々からは隠せても、アラーからは隠せない」と述べている。(c)AFP