ガザ北部の住民が大量避難、イスラエル軍の大規模作戦恐れ
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【7月14日 AFP】イスラエルは13日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza)で海兵隊による地上作戦を開始し、同地区北部のパレスチナ人住民らに対し避難を勧告した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees、UNRWA)のクリス・ガネス(Chris Gunness)報道官によると、ガザ地区内各地にある同機関の施設には、命の危険を感じた約1万7000人が避難している。
イスラエル軍はまたガザ地区で、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)のロケット弾攻撃への報復措置として空爆を継続。緊急当局によると、6日連続の空爆によるパレスチナ側の死者は170人、負傷者は1145人に達している。ガザに本拠を置くパレスチナ人権センター(Palestinian Centre for Human Rights)によると、犠牲者の130人以上が民間人で、うち35人が子ども、26人が女性だった。
各国からは停戦が呼び掛けられているが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は閣僚らに対し、同国軍がハマスに対する「攻勢を強めている」と述べ、「この作戦がいつ終了するかはわからない」と述べた。
一方、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長に対し、ガザ地区の戦闘に対処するために「パレスチナ国家を国連の国際保護制度下に置く」ことを要請する意向を表明している。(c)AFP