露・ウクライナ大統領会談の可能性、あえなく消失
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【7月13日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の決勝戦が行われる13日(日本時間14日早朝)にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談する可能性があると伝えられていたウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は13日、ブラジル訪問の可能性を明確に否定した。
ウクライナ政府軍は親ロシア派武装勢力との戦闘を継続している。ポロシェンコ氏はウクライナ国内の状況を考慮すれば決勝戦の観戦のためブラジルに向かうことは不可能だと述べた。
ブラジル政府は12日、決勝戦の観戦にポロシェンコ氏を招待したところ、同氏はこれを受け入れたと発表。プーチン氏が訪問先のアルゼンチンからブラジルに向かうことはすでに決定していたため、リオデジャネイロでの両氏の会談が実現するのではとの見方が強まっていた。
ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は13日、プーチン氏が訪問したアルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で記者団に対し、「個別の会談に向けた準備は行っていないが、ポロシェンコ大統領も決勝戦を観戦することは承知している」として、「スタジアムには各国首脳のための席が設けられると聞いている。プーチン大統領とポロシェンコ大統領が顔を合わせる可能性があることは否定できない」と発言していた。
プーチン氏とポロシェンコ氏は先月、フランスで行われたノルマンディー(Normandy)上陸作戦決行日「Dデー(D-Day)」の70周年を記念する行事に出席した際、言葉を交わしていた。5月にポロシェンコ氏が大統領に選出されて以来、両首脳が対面したのはこの時が初めてだった。(c)AFP