【7月13日 AFP】イスラエルとパレスチナ自治区のガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の戦闘が続いている問題で、国連安全保障理事会(UN Security Council)は12日、イスラエルとパレスチナに戦闘停止を促した。ただ、状況はさらに緊迫し、イスラエル軍の空爆による死者が157人に増加する中、ガザ地区の武装勢力はイスラエルへのロケット弾攻撃を継続した。

 この日はパレスチナ側で52人が死亡し、8日に戦闘が始まって以来最悪の事態となった。これでパレスチナ側の死者が157人となった一方、イスラエル側には一人の死者も出ていない。

 こうした事態を受けて国連安保理は声明を発表し、イスラエルとパレスチナが冷静になって2012年11月の停戦合意に戻り、国際人道法を順守して人命の犠牲を食い止めるよう求めた。

 ただ、イスラエルとハマスは双方とも停戦の呼びかけに応じていない。イスラエル軍はガザ地区境界沿いで地上戦を視野に入れた部隊増強を続けており、ガザ地区北部のパレスチナ人に避難を促している。(c)AFP/Sakher ABOU EL OUN