【7月12日 AFP】インド・ヒマラヤ山脈に世界一高い鉄道橋が建設中だ。2016年の完成が見込まれており、パリ(Paris)のエッフェル塔(Eiffel Tower)を35メートル上回る高さになる。

 鉄骨構造のアーチ型の鉄道橋は、インド北部ジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州の壮大な山岳地帯を流れるチナーブ川(Chenab River)の上に架けられる。橋の高さは359メートルとなる予定で、現在275メートルで世界一高い中国・貴州(Guizhou)省の北盤江(Beipanjiang River)に架かる鉄道橋を上回ることになる。

 建設工事は2002年に着工したものの、強風などによる安全面と実現性への懸念から、2008年に一時中止された。再開の許可が出されたのは、それから約2年後だった。

 インド国鉄の子会社、コンカン鉄道(Konkan Railway)が進めるこの橋の建設は、総工費およそ9200万ドル(約93億円)とされている。

 この鉄道橋が完成すれば、ジャム・カシミール州の冬季の州都ジャム(Jammu)と同州バラムラ(Baramulla)間の所要時間は現在のほぼ半分の約6時間半となる。(c)AFP