【7月10日 AFP】(写真追加)世界で最も有名なラブストーリーの1つとして語り継がれる、初代フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte、ナポレオン1世)と皇后ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(Joséphine de Beauharnais)――この2人の結婚証明書が、9月に競売にかけられる。

 皇帝即位前の1796年3月8日付で作成された結婚証明書には、ナポレオンとボアルネ子爵夫人マリー・ジョゼフ・ローズ・タシェ・ド・ラ・パジュリ(Marie Josephe Rose Tascher de La Pagerie)の署名が記されている。

 2人は証明書に署名した翌日に挙式し、同月18日に婚姻はパリ(Paris)市当局に受理された。

 ナポレオンと最初の妻であるジョゼフィーヌとの間には、数多くの手紙など情熱的な恋愛の記録が残されている。一方で、この結婚証明書からは2人が非常に実務的だったことも見て取れる。結婚証明書には、夫婦間の取り決めとして「一方の負債や抵当の責任を他方が負うことは決してない」「共有財産は所有しない」などと書かれている。

 ナポレオンとジョゼフィーヌの間には子どもが生まれず、2人は1810年に離婚した。

 競売は9月21日にパリ西部で仏競売会社オズナ(Osenat)が行う予定で、予想落札価格は最高10万ユーロ(約1400万円)と目されている。この競売では、ナポレオンが1794年に逮捕された際の関連書類2通も出品される。(c)AFP