モハメド・アリ「世紀の一戦」のグローブが競売に
このニュースをシェア
【7月9日 AFP】元プロボクサーのモハメド・アリ(Muhammad Ali)がジョー・フレージャー(Joe Frazier)と闘った1971年の「世紀の一戦(Fight of the Century)」で使用したグローブが競売に掛けられる。米競売会社ヘリテージ・オークションズ(Heritage Auctions)が8日、発表した。
ヘリテージ・オークションズによると、入札開始価格は12万5000ドル(約1270万円)。ネットでの入札はウェブサイト「www.ha.com」から可能。期限は7月30日まで。翌31日に米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)のライブハウス、「ハウスオブブルース(House of Blues)」で競売が行われる。
モハメド・アリ、旧名カシアス・クレイ(Cassius Clay)はイスラム教に改宗し、ベトナム戦争(Vietnam War)反対を公言。しばらくのブランクの後、「世紀の一戦」でボクシングに復帰した。
アリとヘビー級王者フレージャーの「世紀の一戦」はアリの敗北で幕を下ろした。だが、1974年と75年の再戦ではアリが雪辱を果たしている。
ヘリテージ・オークションズでスポーツ関連の記念品部門を担当するクリス・アイビー(Chris Ivy)氏は「この一戦は米国を二分した。ベトナム戦争および人種隔離政策を支持する人々と、反戦と公民権運動を支持する人々とを」と説明した。
同グローブは、アリの長年のトレーナーだったアンジェロ・ダンディー(Angelo Dundee)氏が所有していた。(c)AFP