【7月8日 AFP】米国第3の人口を持つシカゴ(Chicago)では、独立記念日(Independence Day)の4日から始まった3日間の連休中、発砲事件が多発し、少なくとも9人が死亡した。ラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)市長は、このような事態は「断じて容認できない」と批判した。

 警察によると、同市では4日夕から6日深夜にかけ、50件の発砲事件が発生した。一方で、地元紙シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)が報じた数字はこれを上回っており、連休中に82人が銃で撃たれ、うち14人が死亡したという。

 また同紙によると、5人が警察官に撃たれ、うち武器を置くようにとの命令に従わなかったとされる10代の少年2人が死亡した。

 こうした事態を受け、現状の見直しや大胆な対策を求める声があがっている。エマニュエル市長は「この連休中に発生した発砲と射殺事件の数は、断じて容認できるものではない」と不快感を示した。

 シカゴ警察のギャリー・マッカーシー(Garry McCarthy)本部長は「イリノイ(Illinois)州の刑事司法制度は、銃による暴力減少が考慮されていない」と述べ、銃の法規制と取り締まりの強化を訴えた。

 シカゴで昨年発生した殺人事件は415件で、米国の大都市では最悪の数字となっている。(c)AFP