シューマッハ氏の医療記録窃盗事件、スイスのヘリ会社関与か
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【7月8日 AFP】フランスの検察官が7日、元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の医療記録を盗んだとみられる犯人が使ったコンピューターのIPアドレスを追跡し、それが負傷した同氏を搬送したスイスのヘリコプター会社に存在するものであると発表した。
昨年12月のスキー事故で瀕死(ひんし)の重傷を負った元レースドライバーのシューマッハ氏の医療情報は、同氏が仏グルノーブル(Grenoble)の病院からスイスの施設に転院したあと、先月盗まれ5万ユーロ(約690万円)で売りに出されていた。
フランス警察は、書類の窃盗事件として捜査を開始し、検察官は、盗まれたのは7度の世界王者に輝くシューマッハ氏に関する数十ページの医療情報であると述べた。
チューリヒ(Zurich)に拠点を置く緊急ヘリコプター会社のレガ(Rega)は同日、昏睡状態から脱した45歳のシューマッハ氏をローザンヌ(Lausanne)の診療所に搬送したことは認めたが、「捜査については一切関知せず、当局からの接触もなかった」と主張した。
スイスの救急ヘリの大手オペレーターである同社は、フライトの前にグルノーブルのシューマッハ氏の担当医から医療記録を受け取っていたことは認めたが、「患者の機密事項は守られた」と確信していると述べている。(c)AFP