【7月7日 AFP】米運輸保安局(Transportation Security AdministrationTSA)は6日、安全対策強化の一環として、空港の保安検査で携帯電話などの電子機器の電源チェックを実施し、電源が入るもののみの機内持ち込みを認めると発表した。

 国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関連する武装グループが空港での保安検査で検知されない新型の爆発装置を開発している可能性が浮上したことを受け、欧州・中東発の米国便ではここ数日間、警備体制が強化されていた。

 今回発表された電源チェックの対象となるのは、ノートパソコンや携帯電話など。これらの電子機器に関しては、航空機を狙った襲撃を画策してきたアルカイダなどの過激派組織によって最新攻撃の手段として用いられる恐れが指摘されている。

 TSA発表によると、旅客は保安検査で検査員から携帯電話などの電子機器の電源を入れるよう求められる場合があり、電源が入らなければその電子機器は機内に持ち込めない。旅客自身も追加の保安検査を受ける可能性がある。

 仏独の両当局は、追加の保安検査が実施されることを理由に、乗客らに対し時間に余裕を持ち空港を訪れるよう呼び掛けている。追加検査の内容は明らかにされていないが、携帯電話やコンピューターなどの電子機器と靴を対象にしたものとみられている。(c)AFP