【7月7日 AFP】ケニア東部の沿岸部にあるラム(Lamu)近郊で5日、武装集団が複数の町を襲撃し、少なくとも21人を殺害した。ケニア当局が6日、明らかにした。同地域では先月、約60人が殺害される襲撃事件が起きたばかり。

 隣国ソマリアの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」のスポークスマンが犯行声明を出したが、警察は初動捜査の結果として、沿岸地域の独立を目指すグループ「モンバサ共和評議会(Mombasa Republican CouncilMRC)」の犯行との見方を示している。

 地元警察は、ラム近郊にあるヒンディ(Hindi)の交易所とガンバ(Gamba)の町で5日夜起きた襲撃により21人が死亡したとしているが、ケニア赤十字社(Kenyan Red Cross)は死者を22人としている。

 また警察によると、所属不詳の武装集団が複数の家屋に放火した上、ガンバの警察署を襲撃し、先月の襲撃事件で身柄を拘束されていた容疑者1人を逃がした。当局によると、死者には警官1人が含まれている。目撃者によると、多くの犠牲者は両手を後ろに縛られのどをかき切られていた。

 襲撃の現場を訪れたウィリアム・ルト(William Ruto)副大統領は、犯人は「生死を問わず」捕まえると誓った。

 ヒンディのAFP記者によると、同町の死者は10代の少年1人を除きすべて成人男性だった。(c)AFP