【7月6日 AFP】サッカー元ドイツ代表のオリバー・カーン(Oliver Kahn)氏が、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝のブラジル対ドイツ戦を前に、ドイツの「氷」の守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が「世界最高のGKだ」と語っている。

 28歳のノイアーは、ドイツ代表のベスト4入りを支える活躍をみせており、試合の鍵となるセーブを何本も披露してペナルティーエリアを支配している。

 それだけでなく、ノイアーは抜群のタイミングと判断でペナルティーエリアを頻繁に飛び出し、ロングパスやクロスボールをカットするなど、もう1人のDFと表現した方がいいようなプレーもみせている。

 ここまでの5試合で3失点しかしていないノイアーは、アルジェリアに2-1で辛勝した決勝トーナメント1回戦でも飛び抜けたプレーをみせ、延長後半終了間際までアルジェリアにゴールを割らせなかった。

 4日にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われた準々決勝でも、ノイアーはフランスの強力な攻撃陣を封じ込めて1-0の勝利を演出し、ブラジルと対戦する準決勝にチームを導いた。

 ノイアーは、レアル・マドリード(Real Madrid)のカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の前に常に立ちはだかり、試合終了のホイッスル直前には、ゴール枠内に飛んでいたシュートを手のひらではじき出した。

 元ドイツ代表MFで、現在はテレビ解説者を務めるメーメット・ショル(Mehmet Scholl)氏は、その落ち着きから守護神を「氷のノイアー」と称し、カーン氏は世界最高のGKだとたたえている。

 ブラジルとの決勝戦に敗れた2002年の日韓大会で、ドイツの主将を務めたカーン氏は「現在の最高のGKだということを、この大会で証明している」と語った。

「素晴らしいプレーができる信じられない選手だということは誰もが知っている。しかし、重要なのは大切な局面でチームを救えることだ。結局のところ、ノイアーのすごさはそこにある」