【7月4日 MODE PRESS WATCH】「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ（LVMH）」が建設を進めていた「LVMH子どもアート・メゾン」が2日、福島県相馬市にグランドオープンした。

 同施設は東日本大震災で被災した相馬市の子どもたちの心のケア、学力向上、情操教育、芸術活動の拠点を提供する目的で設立。運営は相馬市が行い、施設内では所蔵する絵本・書籍の読み聞かせや一般社団法人「エル・システマジャパン」による作曲教室などを行っていく。施設内のガラス壁には野菜棚が設けられ、食育も兼ねた自然のカーテンが施されている。

 施設の建築設計を手がけたのは、「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ」内のブランドともプロジェクトを組んだ経験があり、今年建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞（Pritzker Architecture Prize）を受賞した坂茂（Shigeru Ban）氏。同氏は長年、災害被災地での支援活動にも携わってきた経歴を持つ。

 「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ」は施設提供だけでなく、「エル・システマジャパン」による作曲教室を通して今後も子どもたちの支援に関わっていく予定。同グループはこれまで、岩手県山田町「田の浜地区コミュニティセンター」の再建や「ルイ・ヴィトン」による宮城県気仙沼の復興と「森は海の恋人運動」への支援にも携わっている。

■関連情報
・LVMH 公式HP：http://www.lvmh.co.jp/
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