ブラジルW杯、ごみ拾いで生計立てる地元民が活躍
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【7月4日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の観戦チケットは数百ドルもするが、アレックス・ペレイラさん(38)はチケットなしでスタジアムに入れる上に、賃金をもらうことができる。観客が出したごみを分別するのが彼の仕事だ。
リサイクル制度がほとんど整っていないブラジルでは、数十万人の人々がごみ拾いをして生計を立てており、こうした人々は「カタドレス(catadores)」と呼ばれる。
ペレイラさんは今回のW杯で雇われた850人のカタドレスの一人。スタジアムで1試合ごとに出る5トンものごみから、ごみとリサイクル可能な資源ごみを分別している。
今回採用されたカタドレスは、試合が行われるスタジアムで作業するための訓練を受けた。収集した資源ごみはカタドレスの組合に運び、そこで分別される。
国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)の公式スポンサーの一つ米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)が、日給80レアル(約4000円)と食事手当25レアル(約1000円)を支払っている。
ペレイラさんはAFPに「W杯のスタジアムにいるんだというこの感覚は夢のようだ。働いているから試合を見ることはできないが、私たちにとって、今回のような大きなイベントで働けるのは素晴らしいことだ」と話した。