【7月3日 AFP】ロシアとウクライナの外相は2日、ドイツ・ベルリン(Berlin)で行われた協議で、ウクライナ国内で政府軍との戦闘を続ける親露派の武装勢力との停戦協議を今週中に再開するべきとの見解で一致した。

 ベルリンでの協議を緊急開催したフランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)独外相は、停戦会談が再開しない限りウクライナは「暴力行為の爆発」に直面するだろうと警告。協議にはローラン・ファビウス(Laurent Fabius)仏外相も参加した。

 ウクライナでは今週、ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は10日間にわたって続いていた停戦の終了を宣言した後、政府軍が同国東部に戦車や爆撃機を投入し、親露分離派との戦闘を再開していた。政府側は、親露派側が100回以上にわたり停戦を破り、30人が死亡したと主張している。

 4か国外相は共同声明で、新たな停戦会談はロシア、ウクライナ、親露派、欧州安保協力機構(Organisation for Security and Cooperation in EuropeOSCE)が参加して遅くとも7月5日までに開始することで合意したと発表。主要目標は「無条件かつ相互合意に基づく持続的停戦の達成」だが、人質の解放、ジャーナリストの保護、ロシアとの国境検問所のウクライナによる全面管理も求めている。(c)AFP/Frank ZELLER with Dmytro GORSHKOV in Kiev