【7月2日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は1日、西アフリカでエボラ出血熱によるとみられる死者の数が、467人に急増したと発表した。

 WHOによると、ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国でこれまでに確認されたエボラ症例数は、疑い例を含めて759件。WHOによる前回6月24日の報告に比べて、死者数で38%、症例数で27%も増加している。

 今回のエボラ流行規模は史上最悪となっており、2日にはガーナで、西アフリカ11か国の保健相を招いて対応策を協議する会議が開催される予定だ。

 出血熱の一種であるこの病気の致死率は9割近くとされる。感染後数日で症状が出始め、高熱と筋肉の痛み、嘔吐(おうと)や下痢を引き起こす他、臓器不全を招いたり、出血が止まらなくなったりすることもある。

 感染者が最も多いのはギニアで、最新データによると、出血熱の症状を示した413人(うち303人が死亡)が、エボラウイルスに感染したと考えられている。(c)AFP