サルコジ前仏大統領を事情聴取のため拘束
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【7月1日 AFP】フランスで範囲が拡大している不正事件の捜査に絡み、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領(59)が1日、事情聴取のため仏当局に拘束された。仏司法筋がAFPに明らかにした。大統領経験者に対する異例の動きだ。
サルコジ氏は事情聴取のために当局に出頭。捜査官らはサルコジ氏を最長24時間まで拘束することができる。拘束期間はさらに1日延長される可能性もある。
前日にはサルコジ氏の弁護士ティエリ・エルゾグ(Thierry Herzog)氏と2人の予審判事が拘束されている。
捜査官らは、サルコジ氏がエルゾグ弁護士の協力を得て司法妨害を試みたことを立証しようとしている。
当局は、07年の仏大統領選挙の際にサルコジ氏がリビアの当時の独裁者、故ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐から資金援助を受けた疑いに関する捜査について、今回拘束された予審判事の1人からサルコジ氏が内部情報の入手を試み、司法当局によってサルコジ氏の携帯電話が盗聴されているとの情報が提供されていた可能性を疑っている。
今後の展開次第では、2017年の次期仏大統領選挙までに政界に復帰したいとするサルコジ氏の希望が絶たれるかもしれない。(c)AFP