【7月1日 AFP】インターネットのドメイン名やIPアドレスを管理する非営利組織ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が英ロンドン(London)で開催した6月の会合は、技術者や政府関係者、学者、ドメイン関連業界の関係者など3300人以上が参加する、同種会合としては過去最大の規模となった──。

 ICANN──ネット管理の世界は難解極まりないとの印象を与える頭文字の1つ──は、「.com」「.org」「.fr」などのドメインの認定、そして使用をめぐる権利付与についての判断を行う、極めて重要な役割を持つ組織だ。

 過去2年間のジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)申請件数はこれまでで最も多かった。例えば、「.catholic」はバチカン市国に、「.amazon」は米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)ではなく特定の南米地域に、それぞれ割り当てられた。

 ICANNは、管理システムが共通のルールに基づいて機能し、地域ごとに「インターネット」が分裂することのないよう、数多くの企業や政府の需要を調整しなければならない。現在、ICANNは米政府の監督下にある一組織から、世界的な独立機関への移行を目指しており、一部からは、その運営方法を変える時との声も聞かれる。

 フランスは、「.wine」、「.vin」といったドメイン名の認定をめぐり、国内のワイン業界に打撃を与えるとしてICANNに反発している。会合で同国の代表団は、「各国の法律を反映できないとの懸念に対し、ICANNのやり方では対応不可能であることが浮き彫りとなった」と批判した上で、「今のICANNはインターネット統治を議論するのに適切なフォーラムではない」と強く指摘した。

 一方のICANN側は、この組織は透明性という点でパイオニア的存在であり、政府の助言はほとんど必要ないと主張。透明性に欠け、説明責任を果たしていないとのフランスの指摘を退けた。

 ICANNの複雑な仕組みは、「インターネットの神」として知られる米カリフォルニア(California)州のコンピュータ科学者、ジョン・ポステル(Jon Postel)氏が、主要な作業に1人で当たっていたネット初期の時代に誕生した。(c)AFP/Naomi O'LEARY