【7月1日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は6月30日、イラクの首都バグダッド(Baghdad)の米大使館の警備を強化するため、米兵200人を増派したと発表した。

「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the LevantISIL)」から組織名を変更したスンニ派のイスラム過激組織「イスラム国(Islamic State)」のイラク急襲を受けたもの。

 米国は既にイラクに向けて大使館警備要員275人とイラク軍の軍事顧問として特殊部隊員300人を派遣しており、今回の増派で総数は800人近くになる。

 米国防総省によると、新たに派遣された兵士らは29日にイラクに到着した。米大使館から米国人が退避する際に使うことを想定し、無人機も装備しているという。

 先月派遣された第1陣275人のうちイラク国外で待機していた100人もバグダッドに入りつつある。イラク国内で米大使館や米市民の保護に投入できる米兵は現時点で475人だという。(c)AFP