米比、南シナ海沿岸で合同強襲上陸演習
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【7月1日 AFP】米国とフィリピンの両海軍は6月30日、フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海(South China Sea)のスカボロー礁(Scarborough Shoal、中国名:黄岩島、Huangyan Island)に近いルソン島(Luzon Island)西岸で、敵国の海岸への上陸を想定した合同強襲上陸演習を実施した。
演習は、米国が海洋安全保障の強化を目的としてアジア地域の同盟諸国と個別に毎年1週間の日程で行う「協力海上即応訓練(Cooperation Afloat Readiness and Training、CARAT)」の一環。先週始まったフィリピンとの訓練には、両国の兵士1000人と米ミサイル駆逐艦1隻を含む軍艦5隻が参加している。
フィリピン艦隊のハイメ・ベルナルディーノ(Jaime Bernardino)司令官は先週の訓練開始時に記者団に対し、訓練の目的はフィリピン海軍の海岸防衛能力の強化にあると説明していた。
漁業資源が豊富なことで古くから知られるスカボロー礁は、2012年から約1年にわたり続いたフィリピンとのにらみ合いの末、中国の実効支配下に置かれている。(c)AFP