【6月30日 AFP】ロシア国営テレビ、第1チャンネル(Channel One)の30日の発表によると、ウクライナからの分離独立を掲げる親ロシア派と政府軍が交戦しているウクライナ東部で、取材にあたっていた同局の記者が撃たれ死亡した。

 死亡したのはウクライナの親ロシア派と共に行動していたロシア人記者団の1人で、ロシアの第1チャンネル所属のカメラマンのアナトリー・カエルヤン(Anatoly Klyan)氏(68)。同局は「銃声がしてアナトリー・カエルヤン氏は腹部に致命傷を負った」と発表している。カエルヤン氏は同局に40年以上勤めるベテランで、これまでも過酷な状況下で取材に当たってきたという。

 また、ロシアのニュース専門テレビ局「ロシア24(Rossiya 24)」によれば、このロシア人記者団一行を乗せていたバスの運転手も負傷し、30日朝の時点で入院している。

 ウクライナ東部で4月中旬に親ロシア派とウクライナ政府軍の戦闘が始まって以来、ロシア人記者として確認された初めての死者は、今月17日に死亡したロシアのテレビ局スタッフ2人だった。(c)AFP