【6月30日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の広報担当は29日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝トーナメント1回戦、ブラジル対チリ戦の最中に、ブラジルサッカー連盟(Brazilian Football ConfederationCBF)の広報主任ロドリゴ・パイヴァ(Rodrigo Paiva)氏がチリのマウリシオ・ピニージャ(Mauricio Pinilla)を殴ったとされる事件について調査を行っていると発表した。

 事件は、ブラジルがPK戦の末に勝利した28日の試合のハーフタイムに起きた。

 チリ代表チーム広報のマリア・ホセ(Maria Jose)氏は、ブラジル代表広報のパイヴァ氏がピニージャを殴ったと主張。一方でパイヴァ氏は、ブラジルのメディアに対して、両チームがピッチを去る際に小競り合いがあったと語っている。

 パイヴァ氏のコメントとして、「私一人に責任があるわけではありません。ピニージャが私を探しにきたので、自分を守っただけです」という内容が伝えられた。

 同氏はまた、「私は、ただ彼を押しただけです」とつけ加えた。

 一方のピニージャは、「彼らが僕たちを侮辱したんだ。小競り合いはあったが暴力行為はなかった」と語っている。

 テレビ映像では、この件の前にブラジルのフレッジ(Fred)とチリのガリー・メデル(Gary Medel)が小競り合いする様子が映されていた。

 FIFAのデリア・フィッシャー(Delia Fischer)広報は短い声明で、FIFAの規律委員会が問題のパンチについて調査していることを明かした。(c)AFP