【6月30日 AFP】サッカー日本代表指揮官を退任したアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督の後任について、候補に挙がっていた元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)氏が、就任に向けて大筋で合意していることが分かった。30日、国内メディアが報じた。

 55歳のアギーレ氏は、2002年の日韓大会と2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)大会でメキシコをベスト16に導いた人物で、報道によれば、年俸は2億4500万ドル(約2億5000万円)とザッケローニ監督の倍以上になるという。

 日本サッカー協会(Japan Football AssociationJFA)はAFPに対し、まだ正式決定は行われていないと話したが、日刊スポーツ(Nikkan Sports)によればアギーレ氏は7月中にも来日し、就任が発表される可能性がある。

 両者はロシアW杯(2018 World Cup)が行われる2018年までの4年契約で大筋合意していると報じられており、決定すれば、アギーレ氏は過去最高年俸の日本代表指揮官となる。

 ブラジルW杯での日本代表は、コートジボワールに敗れると、10人のギリシャとスコアレスドローに終わり、コロンビアには1-4で大敗してあえなくグループリーグで敗退し、ザッケローニ監督が退任した。

 日本ではザッケローニ監督の戦術や選手選考、また不調が続いた本田圭佑(Keisuke Honda)や香川真司(Shinji Kagawa)といった選手に対する批判が起こっており、JFAはアジア王者の日本がブラジルで結果を残せなかった原因の追及に追われている。

 次期監督の候補としては、以前からターゲットにしていた現コロンビア代表指揮官のホセ・ぺケルマン(Jose Pekerman)監督、また元ユーゴスラビア代表主将のドラガン・ストイコビッチ(Jose Pekerman)氏の名前も挙がっている。

 JFAの原博美(Hiromi Hara)専務理事は、アギーレ氏がスペインで暮らしていることを引き合いに出し、候補としての条件は完璧だと話した。

「われわれとしては、南米よりも欧州を拠点としている監督の方が望ましい。オフになったら欧州へ帰って、そっちでプレーしてる日本人選手をチェックすることもできる」

(c)AFP