【6月30日 AFP】サッカーオランダ代表のアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が29日、メキシコと対戦したW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝トーナメント1回戦でPKを得るためにダイブしたことを認め、謝罪したが、決勝のPKが与えられたプレーはファウルだったと強調した。

 メキシコのミゲル・エレーラ(Miguel Herrera)監督は、後半ロスタイムにオランダにPKを与えたペドロ・プロエンサ(Pedro Proenca)主審を厳しく非難している。

 オランダはこの判定で得たPKをクラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)が決め、メキシコに2-1で勝利している。

 渦中のロッベンは試合後、オランダ放送協会(NOS)に対し、「前半にダイブをしたことは謝罪しなければならない。そういう行為はすべきではない」と語った。

「それはしてはいけない愚かな行為だが、ときどき接触を期待してしまうし、そういうとき彼ら(DF)は最後の最後で足を引っ込めるものだ」

 しかしロッベンは、決勝のPKとなったメキシコのラファエル・マルケス(Rafael Marquez)のタックルについては、「ファウルだった」と主張し、ペナルティースポットを指したプロエンサ主審の判断は正しかったと強調している。

 後半42分までリードしていたメキシコだったが、ウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)に同点ゴールを許すと、立て続けにフンテラールにPKを決められて逆転負けを喫した。

 エレーラ監督は、「試合を決めたのは笛を持った男だった。彼がわれわれをW杯から追い出した」とコメントし、プロエンサ主審はもうW杯で笛を吹くべきではないと主張している。

「最初の失点はわれわれのミスのせいであり、延長戦の前に立て直すチャンスがあったはずだが、最後は主審がPKをでっち上げてW杯は終わった」

「この紳士は当然、われわれと同じように家に帰るべきだ」

 メキシコが今大会4試合中3試合で不可解な判定の犠牲になっていると主張するエレーラ監督は、「なぜ同じ連盟の人物が選ばれたのか理解できない。なぜアフリカ、アジア、南米の主審ではなかったのか。すべての疑わしい決定がメキシコにとって逆風だった」と述べ、そもそもポルトガル人のプロエンサ主審が欧州勢の試合を裁くべきではなかったとしている。(c)AFP