【6月29日 AFP】欧州安保協力機構(OSCE)は28日、ウクライナ東部で5月下旬から親露派武装勢力に拘束されていた監視団のメンバーのうち、最後の4人が解放されたと発表した。

 オーストリアの首都ウィーン(Vienna)に本部を置くOSCEの特別監視団は、フェイスブック(Facebook)に、「ルガンスク(Lugansk)を拠点とするチームの監視員4人が、1か月ぶりに解放された。詳細は後ほど」と掲載した。

 ウクライナでは5月26日と29日に、非武装の監視員で構成された2チームとウクライナ人通訳者が相次いで拘束された。このうち26日にドネツク(Donetsk)州で拘束されたグループは、分離独立派の指導者らによって26日に解放されたが、ルガンスク州で拘束されたチームは、別の武装勢力に拉致されたとみられ、解放のための交渉がこの数日間に大詰めを迎えていた。

 親露派が先週、3か月近くにおよぶ戦闘の一時停止についてウクライナ政府と合意したことを受けて、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は新露派に対し、停戦合意の下、拘束されている人全員を解放するよう公式に求めていた。

 ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は28日、停戦期間を30日までに延長した。(c)AFP