西アフリカのエボラ出血熱、7月に11か国の国際会議 WHO
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【6月27日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は26日、西アフリカで記録的な猛威を振るっているエボラ出血熱の感染拡大を阻止するには抜本的な措置が必要だとして、この危機に対応するため11か国の代表に呼び掛けて国際会議を開くと発表した。
WHOによると、22日の時点で感染が確認された例と感染が疑われる例が合わせて635例に上り、うち399人が死亡。「症例と死亡者の多さに加え、流行範囲の地理的な広さ」の点から、今回の流行は過去最悪規模になっていると指摘している。
西アフリカとしては初めて、今年1月にギニアで流行が確認されて以降、WHOは危機対応の支援策として150人以上の専門家を派遣してきた。しかしWHOや他の支援機関の努力のかいなく、過去3週間は連日報告される症例数および死者数が「大幅に増加」したという。
拡大する危機に対応するため、WHOは11か国の保健相を招き、来月2、3日の両日、ガーナの首都アクラ(Accra)で対策会議を開催すると発表。この会議では「一致団結して危機に対応するための最善策を協議すると同時に、国境を超えた包括的な実務対応計画を策定する」ことを目指している。(c)AFP